
披露宴のBGMってどうやって選べばよいの?〜ゲストの視点で考える。音楽でゲストをおもてなし〜
「披露宴のBGMってどうやって選べばよいの?」
このように悩まれてる新郎新婦って意外と多いんじゃないかと思います。
日頃から音楽を聴く習慣があり、好きなアーティストがいて、このシーンではこの曲を流したいというイメージがある新郎新婦もいます。
一方で、普段あまり音楽を聴かない、あるいは最近流行りの曲は知っている程度。披露宴の音楽にはあまりこだわりがなく、担当するプランナーや音響担当者との打ち合わせの前に、ネットなどで「定番曲」をリサーチして、あたりはずれがないところで選曲される新郎新婦も一定数います。
「自分たちらしさ」を表現するために、披露宴のBGMを、全て好きなアーティストで統一する新郎新婦もいますが、一概に良し悪しを言えないものの、結婚披露宴という場がさまざまなゲストをお招きする場であると考えたときに、BGMの選曲をゲスト視点でも考える必要があります。
例えば、新郎新婦おふたりとも、あるロックバンドの大ファンで、ライブにも一緒に行くほど。なので披露宴の音楽も歓談曲含めて、すべてそのバンドからの選曲。
おふたりの出会いがそのアーティストのライブを通して出会ったりなど、おふたりのストーリーにおいてそのアーティストの存在が大きい場合、ゲストの皆様におふたりの出会いのきっかけとして知ってもらう意味でも、披露宴のシーンにおいて効果的に使用することで意味がある演出となります。
しかし、いくらそのアーティストが好きでも全てのシーンにおいて、そのアーティストで統一するというのは披露宴としてのトータルバランスと、ゲストの視点に立ったときに、あまりオススメはできません。
実際に私が以前担当した新郎新婦がこのようなケースでしたが、2時間半のライブのような感覚になり、もちろん音量の調整は適宜音響オペレーターがしているものの、落ち着いて食事や歓談ができるような状態かと言えば正直疑問が残りますし、多少疲れたような感覚にもなってしまいます。
披露宴に参列されるゲストにどんな方々がいらっしゃるのか。キャラクターや男女比、年齢層、新郎新婦との関係性なども考慮した上で、音楽を通しておもてなしをするという意識をもつこともBGMを選曲する上でのポイントになります。
上記のようなケースにおいて、例えば親しい友人などを中心とした、新郎新婦との関係性や年齢層も近い方々が参加される二次会のようなパーティーにおいては、こういった選曲でも問題はないでしょう。
披露宴のような親族や会社の上司、友人など、幅広い客層が集う場においては、選曲するBGMのバランスも考慮したいところです。
こだわりがある場合、乾杯やケーキ入刀、入退場などのハイライトシーンで、おふたりが大好きなアーティストの曲を使うことで、より効果的になります。実際にゲストの皆様もそのようなハイライトシーンで流れているBGMは意外と覚えているものです。
それ以外のシーンは、例えばゲストの皆様に落ち着いて食事や歓談をしてもらえるように、そのような雰囲気のBGMを選曲することで、2時間半の披露宴にメリハリをつけることができます。
おふたりの好きを大事にしつつ、かけがえのないゲストのみなさまのおもてなしのためにも、このようなバランスは選曲におけるポイントになるので是非参考にしてみてください。
披露宴における音楽の重要性については他のページでもご紹介していますので、是非こちらをご覧ください。
投稿者プロフィール

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Ryosuke Sawachika
ウエディングサウンドコーディネーター / ブライダル専門学校講師 / 作曲家
明治学院大学文学部芸術学科卒業(音楽学専攻)
音楽活動や作曲活動を経て、東京、横浜エリアを中心にホテル・ウエディングの音響担当として勤務。
2020年9月、一般社団法人ウエディングミュージックコンサルタンツ協会(wmca)主催
「ウエディングミュージックアドバイザー」の認定資格を取得。
披露宴のサウンド・コーディネーターとして活動中。
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