ウエディングミュージック全般
披露宴のBGM選曲のポイント〜聴かせるのか、聞こえているのか〜

披露宴のBGM選曲のポイント〜聴かせるのか、聞こえているのか〜

本日も披露宴のBGM選曲のポイントを紹介していきます。前回は音楽の要素という視点から説明していきました。披露宴のために選曲する曲は、過去の記事「結婚式のBGM選曲〜打ち合わせ間にやること〜」でも紹介した通り、歓談BGMを除けば進行にもよりますが、十数曲〜20曲前後程あるわけですから、これを軸に決めることで、だいぶ選曲が楽にもなるわけです。

2時間半の披露宴のうち、ほとんどの時間は何かしらの音楽が流れています。特に指定がない限り、新郎新婦入場後の、「開演の辞」、「ウエルカムスピーチ」、「主賓祝辞」、そしておひらき前の「両家代表謝辞」のシーンでは基本無音にてお話いただきます。

主賓祝辞

これらのシーンで音が合ったらダメというわけではありませんが、無音にも意味があるわけです。披露宴における無音の効果として挙げられるのは、緊張感の演出です。

例えば、新郎新婦入場のシーンであるならば、音楽とともに新郎新婦が扉から入場して、高砂に到着して御一礼後、着席と同時に曲がだんだん小さく(フェードアウト)なります。

そして無音の中で、開演の辞、ウエルカムスピーチ、主賓がいる場合は主賓祝辞と続くわけですが、華やかな入場シーンから一度仕切り直すために、入場から絶えず音楽が流れていると、緊張感なく進行してしまい、大事なご挨拶のお言葉にゲストの注意が向かないことが懸念されます。

無音にすることでゲストの注意を引き、緊張感を生み出し、それまでのシーンの印象を良い意味で一回打ち消し、メリハリをつけることができます。

さて、少し無音について書きましたが、前述した通り2時間半の披露宴では、ほとんどの時間で何かしらの音楽が流れているわけですが、こちらのついても流す音楽でメリハリをつけることで、より一つ一つのシーンでの演出効果が高まり、トータルバランスの良い選曲になりやすくなります。

そこでポイントになるのが、その流す音楽はゲストに聴かせる音楽なのか、それとも聞こえている音楽なのかということです。言い換えればゲストがその流れている音楽に対して、意識的なのか無意識的なのかということです。音楽という情報を能動的に捉えるか受動的に捉えるかとも言えるかもしれません。

blue headphone

実際に披露宴に参列されたことがある方なら、おそらく共感いただけるかと思いますが、ゲストの立場で考えた時、音楽に関心があり意識しない限り、だいたい披露宴で流れた音楽で印象に残っているのは、新郎新婦の入場、退場、乾杯やケーキ入刀、花束贈呈といったシーンではないでしょうか。

逆にそれ以外のシーン、特に迎賓や送賓、歓談などのシーンは、何が流れていたかあまり覚えていないのではないかと思います。これらのシーンは基本、ゲスト同士でお話をされていたり、食事をされているシーンなので、そこで流れる音楽は文字通りBackground Music(BGM)なわけです。つまりBGMの効果としては、食事や歓談の時間を楽しく、あるいは和やかな雰囲気作りのためであり、食事や会話の合間に自然と耳に入るというものです。

つまり無意識、あるいはちょっと意識した時に聞こえてる音楽と言えます。たまに歓談BGMを1曲ずつ選曲される場合があるのですが、そこに選曲のための時間を割くよりかは、入場や退場、乾杯やケーキ入刀、花束贈呈などのゲストが注目するシーンの音楽の選曲に力を入れる方が私個人的にはおすすめです。

歓談BGMは前回の記事で紹介した音楽の要素の中で、ジャンルについて説明しましたが、歓談の時間をどのような雰囲気、空気感にしたいのかというのをまずイメージして、それに合った音楽ジャンルから選ぶのが良いでしょう。その方がよりシーンにメリハリをつけることもできます。

そしてゲストが注目するシーンの音楽をまず選んでみましょう。例えば新郎新婦の入場のシーンはゲストが音楽を意識するシーンの1 つです。司会のアナウンス後に大きな音で音楽が流れるのですが、ドアオープンまでの時間は特にゲストが音楽を最も意識して聴いているので、ゲストに音楽を聴かせるという視点で選曲してみると良いでしょう。

新郎新婦入場

このように一言で披露宴の音楽といっても雰囲気作りを重視したBGMと、Background以上の存在感を持たせた、積極的な意味での雰囲気作りである音楽とを区別することで、よりメリハリのあるBGM選びができるので、是非試してみてはいかがでしょうか。

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