プロが厳選!披露宴でオススメの全曲クリスマス・ソングのBGMリスト
今年もこの季節がやってきましたね。街では早いところで、もうすでにクリスマスツリーやイルミネーションなどが飾られているところもあり、クリスマス・モードになりましたね。
披露宴のBGMの打ち合わせは、本番の1ヶ月前くらいにやることが多いので、そろそろホワイトクリスマスをテーマにした披露宴で、BGMもクリスマス・ナンバーから選曲したいという新郎新婦も多いことと思います。
披露宴でオススメや定番のクリスマスBGMを紹介しているサイトはたくさんありますが、「ケーキ入刀の時はこの曲」など、シーンごとや1曲単位で紹介しているものがほとんどだと思います。
そこでシーンごとや曲単位での紹介ではなく、トータルのバランスも意識した、披露宴のBGMをトータル・コーディネートして、オリジナルのBGMリストという形で紹介したいと思います。
今回私が選曲する上で、以下のポイントをガイドラインにして選曲しました。
①全曲クリスマス・ソングから選曲する ②洋楽と邦楽のバランスを考慮する ③クリスマスの定番曲と、あまり知られていないけど良い曲をバランス良く選曲する ④ロマンティックでありながらメリハリがあること ⑤基本的に原盤CDがある曲
①と②は良いとして、③は例えば定番曲でも、あえてオリジナルではなく、カヴァーバージョンを選んで、意外性や新鮮さを狙ったりといったことも含んでのバランスです。隠れた名曲と言えるような、あまり知られていないけどすごく良い曲もたくさんありますが、なるべく誰もが知っている曲、流れているメロディーを聴いて「クリスマス」と感じる曲を中心に今回はセレクトしています。
④に関しては、クリスマスの曲というと、どうしてもロマンティックな曲が多く、メローな曲が多くなりがち。そこでロマンティックでありながらも、アップテンポで元気な曲、ミディアムやスローテンポのバラードまで、シーンによってメリハリをつけて、トータルで考えた時のバランスも意識した選曲を心がけています。
⑤に関しては、披露宴で使用する想定なので、原盤CDがあるものから基本的には選曲しています。廃盤になってしまったCDは対象外とさせていただきましたが、オリジナルの曲が収録されているシングル、もしくはアルバムが廃盤になっていても、コンピレーションアルバムなどに収録され、入手できるものに関してはそちらのアルバムを紹介しています。
これから紹介する披露宴のBGMリストはテンプレートのようなもので、例えば、「入場曲は違う曲に変更しよう」など、これをベースに考えて、そこから曲を足し算、引き算して、新郎新婦のおふたりが自分たちに合ったオリジナルのBGMリストとして参考にしていただけるようなものを目指しています。
今回の選曲にあたり、実際にBGMを流す披露宴の進行は以下の流れを想定しています。
[1]迎賓 [2]新郎新婦入場 [3]乾杯 [4]ケーキ入刀 [5]新婦中座 [6]新郎中座 [7]プロフィール・ムービー [8]お色直し入場 [9]キャンドルサービス(メイン点火あり) [10]手紙朗読 [11]花束贈呈 [12]新郎新婦退場 [13]エンドロール・ムービー [14]送賓
それでは進行に沿って、実際の選曲をご紹介していきます。
目次
[1]迎賓
ではまずは迎賓です。ゲストの皆様をお出迎えするお時間です。これから始まる披露宴への期待感も込めて、トラディショナルなクリスマス・ソングのカヴァーで楽しく、明るい雰囲気の曲を中心に3曲セレクトしました。
3曲とも短い曲なのでリピートを想定していますが、同じような雰囲気であともう1、2曲選ぶのももちろん良いと思います。
①『Winter Wonderland』 / マイケル・ブーブレ
『クリスマス(デラックス・エディション)』(タワーレコード)
②『Santa Claus Is Comin’ to Town』 / フランク・シナトラ
③『ママがサンタにキスをした』 / ジャクソン 5
『メリー・クリスマス!!! ハッピー・ホリデー』(タワーレコード)
こちらのアルバム『メリー・クリスマス!!!ハッピー・ホリデー』から、今回紹介するBGMリストから数曲セレクトしているのと、他にも定番のクリスマス・ソングが収録されているので、1枚あるとクリスマス・シーズンのBGMには役立ますのでオススメです。
[2]新郎新婦入場
恋人たちのクリスマス / ジャスティン・ビーバー & マライア・キャリー
『メリー・クリスマス!!! ハッピー・ホリデー』(タワーレコード)
新郎新婦の入場曲はクリスマス・ポップスの超定番曲、マライア・キャリーの『恋人たちのクリスマス』(All I Want For Christmas Is You)で爽やかに明るく入場するイメージです。
そしてこちらはオリジナル・バージョンではなく、ジャスティン・ビーバーとのデュエット・バージョンが入場曲のシーンではオススメです。
原曲は歌から始まり、ピアノが刻むようなインパクトのあるタイミングが後の方にくるので、ドアオープンのタイミングが意外と難しい曲です。そういう意味では原曲はケーキ入刀や乾杯曲などのシーンでオススメです。
曲頭でジャスティン・ビーバーとマライア・キャリーの歌が美しく絡み合い、ロマンティックな雰囲気から一気に明るく楽しい雰囲気に変わるのが曲として面白く、そのタイミングの28秒あたりでドアオープンしておふたりご入場するのがオススメです。(Youtubeですと33秒あたりです)
[3]乾杯
This Christmas / クリスティーナ・アギレラ
『クリスマス・ギフト・フロム・リラックマ』(タワーレコード)
乾杯のシーンは祝宴モードに移行する披露宴の中でも重要な転換ポイントの1つ。その合図となるような楽曲として、こちらもクリスマス・ポップスの定番曲、クリスティーナ・アギレラの『This Christmas』がオススメです。聴いたことがある人も多いのではないでしょうか。
クリスティーナ・アギレラの『This Christmas』が収録されている元々のアルバムは廃盤になっているため、アルバム『クリスマス・ギフト・フロム・リラックマ』に同曲が収録されています。
[4]ケーキ入刀
WISH / 嵐
Youtubeのリンクがなかったので、試聴はこちらからどうぞ。
ここまで洋楽が続いたので、ケーキ入刀からは邦楽を中心に選曲します。ケーキ入刀は、嵐の『WISH』
TBSドラマ『花より男子(だんご)』の主題歌にもなり、クリスマスのJ-POPでこの曲をイメージされる方も多いのではないでしょうか。爽やかで明るいハッピーなラブ・ソングなので、ケーキ入刀にピッタリです。
[5]新婦中座
新郎新婦中座曲はクリスマス・シーズンに限らず、他のシーンに比べ比較的自由に好きな曲を選べるシーンなので、選曲の幅は広いですが、ここは新郎新婦ともに、松任谷由実、桑田佳祐の両大御所アーティストのクリスマスの定番曲からセレクトしてみました。
恋人がサンタクロース / 松任谷由実
[6]新郎中座
白い恋人達 / 桑田佳祐
『I LOVE YOU -now & forever-<通常盤>』(タワーレコード)
『白い恋人達』のオススメシーンとしては、送賓や新郎新婦退場を最初考えてはいましたが、全体のバランスから新郎中座曲として今回は選曲しました。
[7]プロフィール・ムービー
プロフィール・ムービーは結婚式の音楽でも人気のアーティストである平井大。2020年にリリースしたクリスマス・ソング『Starbucks, Me and You』を選曲しました。
平井大の最近の曲はデジタル配信のみで原盤CDを販売していないというのも、プロフィール・ムービーのBGMとして選曲した理由にあります。特に緩急や音のダイナミクスも少ないのでプロフィール・ムービーにオススメです。もちろん、こちらの曲はISUM登録曲です。
2022.10.19追記
平井大のStarbucks, Me and Youですが、2022年5月9日に同曲が収録されたアルバムが発売されましたね!
その他、『Stand by me, Stand by you.』、『Anniversary』、『題名のない今日』などの人気曲も収録されております。
これにより、披露宴のシーンでも曲が使用できるようになりましたので、追記しておきます。
Starbucks, Me and You / 平井大
[8]お色直し入場
今回はお色直し入場〜キャンドルサービスという進行を想定しています。入場曲からキャンドルサービスまでをトータルで考え、同様の雰囲気の曲を選曲する場合が多いですが、今回は入場曲とキャンドルサービスとでは若干雰囲気を変えてみました。
とはいえ、全体的にはロマンティックな雰囲気がある曲を軸に考え、最初はテンポ感のある曲で入場し、キャンドルサービスが進むにつれ、徐々にスローテンポのバラードでしっとり落ち着いた雰囲気になり、メイン点火でロマンティック感が一気に高まる、という全体的なグラデーションを意識しました。
入場曲はSEKAI NO OWARIの『イルミネーション』。
イルミネーション / SEKAI NO OWARI
『SEKAI NO OWARI 2010-2019<通常盤>』(タワーレコード)
ドアオープンは歌い出しの17秒からがオススメです。
歌詞がカラー(色)に関する内容なので、カラードレスでのお色直しにもピッタリ合います。
[9]キャンドルサービス
【各テーブルに点火】
キャンドルサービスでは、邦楽と洋楽から実力派シンガーのロマンティックな曲でセレクトしました。
披露宴のテーブル数にもより、流せる曲数が決まってきますので、曲数や曲順はアレンジし直してもよいでしょう。
今回はMISIA→アリアナ・グランデ→サム・スミス→ペンタトニックス→マライア・キャリーという豪華リレーで選曲しました。
①Gloria -glorious evolution- / MISIA
『So Special Christmas』(タワーレコード)
MISIAが2020年にリリースしたクリスマス・アルバム『So Special Christmas』
個人的には凄く好きなアルバムで、今回選曲した『Gloria -glorious evolution』意外でもアルバム全体で良いがたくさん収録されています。
②Snow In California / アリアナ・グランデ
キャンドル・サービス2曲目はアリアナ・グランデの『Snow In California』ここからしっとり落ち着いた洋楽R&Bが続きます。
③ハヴ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス / サム・スミス
『メリー・クリスマス!!! ハッピー・ホリデー』(タワーレコード)
キャンドル・サービス3曲目は、クリスマスの定番曲の1つ、『Have Yourself A Merry Little Christmas』をサム・スミスの透明感のある美しいボーカルとピアノというシンプルで美しくアレンジした楽曲です。
④Hallelujah / ペンタトニックス
『ベスト・オブ・ペンタトニックス・クリスマス ジャパン・エディション』(タワーレコード)
キャンドル・サービス4曲目は世界を魅了するア・カペラ・グループ、ペンタトニックスの『Hallelujah』
お色直し入場曲からこの曲まで徐々に曲のアレンジ(楽器編成)がシンプルになり、ロマンティック感を深めるのが選曲の狙いです。
【メイン点火】
⑤Silent Night / マライア・キャリー
最もロマンティックな瞬間であるメイン点火はマライア・キャリーの『Silent Night(きよしこの夜)』です。Silent Nightはたくさんのアーティストがカヴァーしていますが、メイン演出で考えるなら、Babyfaceヴァージョンが最も盛り上がるのでオススメなのですが、現在CDが廃盤になっていることと、他のコンピレーションアルバムにも収録されていないため、同じような雰囲気で、再びマライア・キャリーのバージョンをセレクトしました。
参考までにBabyfaceのSilent Nightはこちらです。
Babyfaceバージョンの『Silent Night』がもし流せるのであれば、3分01秒から盛り上がるタイミングで流せたら、とってもロマンティックです。
メイン点火時に1分38秒〜流すのがタイミング的にはオススメです。
[10]手紙朗読
アメージング・グレイス (Piano) / 広橋真紀子
手紙朗読はお手紙の内容、言葉がご両親にしっかり届くように、できればインストルメンタル(歌なし)がオススメです。こちらは本ブログでも友人スピーチの際のオススメBGMとして紹介した広橋真紀子のピアノ・アレンジからご紹介します。
ちなみに以前紹介した記事はこちらからご覧ください。
アメージング・グレイスは有名なゴスペルの曲ですね。元々はクリスマスの曲というわけではないですが、クリスマス・シーズンということもあり、クリスマス・ナンバーの一つとして収録されているアルバムも多いですね。落ち着いたアレンジなので、お手紙朗読にそっと寄り添ってくれるサウンドです。
『リラクシング・ピアノ~クリスマス・コレクション』(タワーレコード)
[11]花束贈呈
ハピネス / AI
披露宴の定番曲の1つ、AIの『ハピネス』ですが、実はこの曲、コカ・コーラのクリスマス・キャンペーンCMソングにもなっている、クリスマス・ソングなんです。
花束贈呈時には、通常バージョンではなく、「Gospel Version」と「あげようバージョン)」がオススメです。
Gospel Versionは現在のCDが入手可能なのと、サビで一気に盛り上がるので、贈呈のタイミングでサビが来ると演出的に盛り上がりますね。
『感謝!!!!! Thank you for 20 years NEW&BEST<通常盤>』(タワーレコード)
どちらのバージョンもサビがくるのが1分より手前なので、会場によってはおふたりの立ち位置からご両親のいらっしゃる謝辞位置までご移動いただく距離が長い場合がありますので、注意が必要です。
『ハピネス (あげようバージョン) 』で、しっとりとしたピアノの伴奏とAIの力強い歌声による感動的なバラードでオススメなのですが、原盤CD販売完了のため、CDをお持ちの人は是非オススメです!
[12]新郎新婦退場
聖なる夜の贈り物 / 秦基博
新郎新婦退場曲は、秦基博、初のクリスマスソング。とても心温まるハートフルなバラードソングです。秦基博の優しく透き通った歌声と温かい歌詞が会場全体を幸せな空気感で包み込んでくれるでしょう。
[13]エンドロール・ムービー
クリスマスソング / back number
エンドロールは、クリスマスの定番J-POP、back numberの『クリスマス・ソング』フジテレビの月9ドラマ『5→9 ~私に恋したお坊さん~』の主題歌にもなったので、知っている人もいると思います。曲の雰囲気が盛大なラブ・バラードでエンドロール向き。もちろん、ISUM登録楽曲です。
[14]送賓
ゲストをお見送りする送賓の曲は洋楽と邦楽を混ぜて選曲しました。1曲目はジョン・レノンの『Happy Xmas(War Is Over)』のカヴァーで、ジョン・レジェンドのバージョン。こちらもクリスマスの定番曲で、ゲストの皆さんに「披露宴に参列して良かった」と思ってもらえるようなハートフルな曲を1曲目にセレクトしました。
①Happy Xmas (War Is Over) / ジョン・レジェンド
②灯り / ストレイテナー×秦 基博
③愛しさにリボンをかけて / Little Glee Monster
『I Feel The Light<通常盤>』(タワーレコード)
今回ご紹介させていただいたクリスマスのBGMリストをそのまま使っていただいても大丈夫なくらい厳選して選曲させていただきました。本当はリストに入れたかったけど、止む無く断念した曲もたくさんありますので、その曲も機会があれば追って紹介していきたいと思います。
https://www.instagram.com/wedding_bgm_ryosuke/
インスタグラムで『ウエディングサウンドコーディネーターがオススメするMy Favorite Wedding Song』という結婚式でおすすめのBGMを毎週水・金・土に更新しています♪
実際の披露宴で使用された曲やあまり使われないけど凄く良い曲だからオススメしたい曲など、現役のウエディングサウンドコーディネーターがオススメのシーンとともに曲単位で紹介しています♪
ストーリーズでは結婚式のBGMに関係した曲当てクイズも不定期で投稿しています。
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◆プロフィールムービー「ナナイロウエディング」
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私が働いている結婚式場でも、式場提携の映像制作会社、新郎新婦や友人による手作りでの制作を除く、外注の映像制作会社による制作の中でも、もっとも多くお持込みされる制作会社の1つがこのナナイロウエディングです。
披露宴にプロフィールムービーを取り入れる割合は9割以上!新郎新婦のおふたりでご自作でされる場合も多いですが、結婚式の準備は何かとやることが多く、想定していた以上に映像制作に多くの時間を割けないのもまた事実。また映像制作に慣れていないと、文字切れや音飛び、オーサリング作業(DVDに焼く作業)でエラーが起きたり、修正しなければいけないことも結構多いです。
そういう意味でもリーズナブルな価格でプロクオリティーの映像が作れるので、是非検討してみてください。
投稿者プロフィール
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澤近 竜佑 / Ryosuke Sawachika
ウエディングサウンドコーディネーター / 音響オペレーター / ブライダル専門学校非常勤講師 / 作曲家
明治学院大学文学部芸術学科卒業(音楽学専攻)
音楽活動や作曲活動を経て、2015年より東京、横浜エリアを中心にホテル・ウエディングの音響担当として勤務。
2020年9月、一般社団法人ウエディングミュージックコンサルタンツ協会(wmca)主催
「ウエディングミュージックアドバイザー」の認定資格を取得。
ウエディングサウンドコーディネーターとして、これまで500組以上の披露宴のBGMをコーディネート。
2023年より、3-yui名義で結婚式のためのオリジナル著作権フリー楽曲販売サイト「3-yui sound」を運営。
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