
プロがオススメする迎賓で使えるクラシック音楽厳選3曲
本日は披露宴でオススメのクラシック音楽についてご紹介したいと思います。
私自身、3歳からクラシックピアノをはじめ、9歳の時にフランスの作曲家クロード・ドビュッシーに魅了され作曲家を志し、大学では芸術学を学び、フランス人作曲家モーリス・ラヴェルの弦楽四重奏について卒業論文を書いたほど、クラシック音楽が大好きです。
世界的なクラシック音楽界の“フェス”である『ラ・フォル・ジュルネ』のプロデューサー、ルネ・マルタン氏も、クラシック音楽には、人が本来持っている心の豊かさを引き出す力があると語っていました。


『ルネ・マルタン プロデュースの極意 ビジネス・芸術・人生を豊かにする50の哲学』



結婚披露宴という誰もが豊かな心になり、幸せに満ちるそんな空間演出として、是非クラシック音楽を流してみてください。
フォーマルでクラシカルな雰囲気の披露宴会場ですと、ポップスを流すよりもクラシック音楽を流す方が会場の雰囲気に合う場合があります。

ハイライトシーンなどは、ポップス系の曲を使い、迎賓や歓談でクラシック音楽を流すことで披露宴にメリハリをつけることができるので、オススメです。
クラシック音楽と一言でいっても、様々な編成があります。ピアノなどの独奏やオーケストラ、弦楽四重奏などの室内楽編成のものなど様々です。


歓談で使用する場合は、オーケストラの曲などで緩急や強弱のダイナミクスが大きい曲はできれば避けた方が良いでしょう。
落ち着いて食事や歓談ができず、緊張感が生じる場合もありますので、できればダイナミクスのない曲の方がオススメです。
迎賓の場合は、これからはじまる披露宴への期待感もあるので、歓談曲に比べれば、落ち着いた曲をベースにしながらも、躍動感のある曲やオーケストラなどで盛り上がる曲を入れるのもありでしょう。
では、実際にどんな曲がオススメなのか厳選して3曲ご紹介していきたいと思います。
①水上の音楽 アラ・ホーンパイプ / ヘンデル作曲
ヘンデルはバロック時代を代表する宮廷作曲家で、水上の音楽はヘンデルの代表的な管弦楽曲です。披露宴では迎賓のシーンにおすすめです。
②弦楽四重奏 ディベルティメント ニ長調 / モーツァルト作曲
続いてはモーツァルトの弦楽四重奏です。先ほどの水上の音楽が管弦楽の編成で、モーツァルトの弦楽四重奏曲はより小編成になりますが、曲の雰囲気が似ているため、2曲続けてお流しするのもオススメです。
③愛のあいさつ / エルガー作曲
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エルガーの愛の挨拶(原題:Salut d’amour)は、彼がイギリスの名家の育ちのキャロライン・アリス・ロバーツという8歳年上の女性のピアノ教師を務め、やがてふたりは恋に落ち、社会的な身分や年齢の違いを乗り越え、婚約記念として贈った曲です。メロディーを聴けば、聴いたことがある人も多いのではないでしょうか。
今回紹介した『水上の音楽 アラ・ホーンパイプ』、「弦楽四重奏 ディベルティメント ニ長調』、『愛の挨拶』は管弦楽、弦楽四重奏、ヴァイオリンとピアノのデュオとそれぞれ編成が異なりますが、緩急や強弱といったダイナミクスが比較的ない音楽で、ゆったりと聴ける音楽なので、迎賓や歓談でとてもオススメです♪
もちろん、同じ曲でいろいろな楽団や奏者、楽器編成などが異なるバージョンもたくさんあるので、ご自身のお気に入りを探してみるのも面白いでしょう。
ちなみに以前、紹介したThe Piano Guysという音楽グループも有名なクラシック音楽をうまく作品に取り入れているので、是非参考にしてみてください。
投稿者プロフィール

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Ryosuke Sawachika
ウエディングサウンドコーディネーター / ブライダル専門学校講師 / 作曲家
明治学院大学文学部芸術学科卒業(音楽学専攻)
音楽活動や作曲活動を経て、東京、横浜エリアを中心にホテル・ウエディングの音響担当として勤務。
2020年9月、一般社団法人ウエディングミュージックコンサルタンツ協会(wmca)主催
「ウエディングミュージックアドバイザー」の認定資格を取得。
披露宴のサウンド・コーディネーターとして活動中。
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