ウエディングミュージック全般
結婚式の音楽を考える(1)BGM選曲の課題

結婚式の音楽を考える(1)BGM選曲の課題

9月に入っても暑い日が続いていましたが、最近では少し秋らしい気候になりだいぶ過ごしやすくなってきました。夏は落ち着いていた婚礼も秋のトップシーズンに向けて、またいそがしい日々を過ごしているなと実感します。

8月はなかなかブログを更新することができませんでしたが、この間は結婚式BGMのトレンドにアンテナを張り巡らせていたのはもちろんのこと、日々の打ち合わせの中で気づいたことをまとめて整理し、新たな引き出しを増やしたり、教えているブライダルの専門学校の新しいカリキュラムの内容について考えたり、結婚式の枠にとらわれず音楽全般についても考える意味でとても良い期間になりました。

5月からインスタグラムで定期的に投稿をしている「ウエディングサウンドコーディネーターが選ぶMy Favorite Wedding BGM」は先日50回目を迎えました!

途中多少の形は変わりましたが、結婚式の現場に日々携わっているからこそおすすめしたい曲を1曲ずつ披露宴のおすすめのシーンとともに紹介しています♪

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このブログでも曲単位でおすすめの曲を紹介することがありますが、どちらかというと「結婚式のBGMってどうやって選べばよいのか」といったように選曲をする上でのポイントやアドバイスを紹介することに力を入れています。

というのも、ただおすすめの曲を紹介するだけでは意味がないと思っているからです。実際のお打ち合わせでもおすすめ曲を聞かれることがありますが、乾杯ならこの曲とかではなく、なるべく新郎新婦おふたりのことをヒアリングした上で提案することを心がけています。

乾杯シーンを例に挙げるなら、誰が乾杯のご発声をされるのか、その方はどんな方でなぜ新郎新婦のおふたりはその方にお願いをしようと思ったのか、乾杯シーンをどのような雰囲気にしたいのかなど、そういったことをヒアリングした上で、それならこの曲が良いですねと提案した方が、何も言わずにただその曲を紹介するより、グッと説得力が増して新郎新婦のお二人に心に響くと思っています。

そういうのもありこのブログでは、なるべく結婚式BGMの選曲に関する考え方について、このブログをご覧になられた皆さんが自分たちの結婚式のストーリーに当てはめて選曲する手助けができるような存在でありたいと思っています。

さて、前置きが長くなりましたが結婚式の音楽のあり方や価値について、今改めて考えてみたいと思います。インスタグラムをはじめとしたSNSの情報、とりわけビジュアル情報は新郎新婦の自分たちの結婚式に対するイメージを作り上げる上で近年重要なソースになっています。

そうして得た情報を元にプランナーや各コーディネーターに要望を出すことで、最新のトレンドなど踏まえた上で、クリエイティブな提案がされているのだと思います。ドレスや装花などのビジュアル情報が強いアイテムは特にその傾向にあるのではないでしょうか。

音楽においても、例えばインスタグラムで”結婚式bgm”や”披露宴bgm”などのハッシュタグや発見タブで、BGMリストを公開しているプレ花嫁さんや卒花さんが多くいます。今のリアルなBGMという意味では、実際どういう曲がよく使われるのかを知る手がかりとしてすごく参考になると思います。

一方で、そうしたリアルなBGMリストの多くは、結婚式の定番曲からの選曲が依然として多いのも事実です。もちろん比較的最近リリースされた楽曲から選曲されている場合など、トレンドを取り入れているものもありますが、ドレスや装花などの他のウエディングのアイテムと違って、選択の幅やクリエイティビティーはどうしても少ないように感じます。

そういった背景には3つの理由があると私は考えています。1つは先ほどビジュアル情報という話をしましたが、音楽は目に見えず抽象的でわかりにくいという特性が影響していると思います。情報量というのは目に見える視覚情報の方が聴覚による情報より優れていることも関係しているでしょう。

2つめは、そうした特性のある音楽は個々人の感性や趣味嗜好による部分が多いこともあるでしょう。勘違いしてほしくないのは、趣味嗜好に偏った選曲がダメなのではなく、自分たちが大好きな音楽に囲まれて披露宴をすることに喜びを感じる二人にとってはそれが正解なのかもしれませんし、一方で、もしかしたらもっとゲストの視点や全体のコーディネートとのバランスを考えて選曲した方が、より良い空間になるのであればそれが正解にもなるでしょう。

3つめは結婚式の音楽の打ち合わせのあり方そのものも影響していると思います。たいていのBGMの打ち合わせは披露宴の進行がある程度決まった段階で、披露宴本番の1ヶ月から1ヶ月半くらい前に行われることが多く、結婚式準備に比較的余裕のない時期であることや、多くのBGMの打ち合わせでは、選曲は新郎新婦まかせになり、打ち合わせではただシーンごとに曲とタイミングを確認するだけで終わってしまうということも要因の一つだと思います。

新郎新婦のおふたりが知らないだけで、世の中にはおふたりの結婚式にピッタリな曲がたくさんあるわけですし、今も新しい曲が日々生まれているわけです。結婚式における音楽の著作権の手続代行機関であるISUM(一般社団法人 音楽特定利用促進機構)には、2023年9月現在、2万6000曲以上の楽曲が登録されていますが、JASRAC等で著作権が管理されている曲を含めれば数百万曲とかそれ以上、音楽配信の時代ですから世にある配信音楽の登録楽曲は億単位にもなります。

そんな膨大な選択肢が実はあるわけですから、当然私が知らない曲もたくさんあるわけで(逆に知っている曲の方が少なく感じますね)だからこそ、どんな曲が今流行っているのか、掘り出し物の音楽はないか日々私も探していますし、素敵な曲に出会うことができたら、是非みなさんにも「こんな素敵な曲がありますよ」と紹介したいわけです。

実在する曲数の話を少ししましたが、選曲の仕方についても実は色々な考え方があります。ただ披露宴の進行順に曲を選曲する、定番やおすすめリスト以外から選曲する、披露宴のシーンごとに選曲するだけじゃない考え方を次回以降に少しずつ紹介していきたいと思います。

 

◆Instagram

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インスタグラムで『ウエディングサウンドコーディネーターがオススメするMy Favorite Wedding Song』という結婚式でおすすめのBGMを毎週水・金・土に更新しています♪

実際の披露宴で使用された曲やあまり使われないけど凄く良い曲だからオススメしたい曲など、現役のウエディングサウンドコーディネーターがオススメのシーンとともに曲単位で紹介しています♪

ストーリーズでは結婚式のBGMに関係した曲当てクイズも不定期で投稿しています。

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◆3-yui(みゆい)

https://3-yui-sound.wedding-bgm.jp

結婚式のためのオリジナル著作権フリー楽曲の販売とストリーミング配信中!

ウエディングが

    • 「人」を結ぶ(人との絆、出会い)

    • 「場」を結ぶ(一堂に集まる)

    • 「時」を結ぶ(過去、現在、そして未来)

この3つの結びの帯が”音楽”であるというコンセプトのもと楽曲を制作しています♪

販売サイトでは、音源の他、ジャケット写真、音源利用許諾書をパッケージして販売しています。

Apple MusicやSpotifyなどのストリーミング配信もしているので、是非3-yuiでチェックしてみてください!

◆プロフィールムービー「ナナイロウエディング」

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そういう意味でもリーズナブルな価格でプロクオリティーの映像が作れるので、是非検討してみてください。

私が働いている結婚式場でも、式場提携の映像制作会社、新郎新婦や友人による手作りでの制作を除く、外注の映像制作会社による制作の中でも、もっとも多くお持込みされる制作会社の1つがこのナナイロウエディングです。

披露宴にプロフィールムービーを取り入れる割合は9割以上!新郎新婦のおふたりでご自作でされる場合も多いですが、結婚式の準備は何かとやることが多く、想定していた以上に映像制作に多くの時間を割けないのもまた事実。また映像制作に慣れていないと、文字切れや音飛び、オーサリング作業(DVDに焼く作業)でエラーが起きたり、修正しなければいけないことも結構多いです。

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投稿者プロフィール

澤近竜佑
澤近竜佑
Ryosuke Sawachika
ウエディングサウンドコーディネーター / ブライダル専門学校講師 / 作曲家
明治学院大学文学部芸術学科卒業(音楽学専攻)
音楽活動や作曲活動を経て、2015年より東京、横浜エリアを中心にホテル・ウエディングの音響担当として勤務。
2020年9月、一般社団法人ウエディングミュージックコンサルタンツ協会(wmca)主催
「ウエディングミュージックアドバイザー」の認定資格を取得。
披露宴のサウンド・コーディネーターとして活動中。
2023年より、3-yui名義で結婚式のためのオリジナル著作権フリー楽曲販売サイト「3-yui sound」を運営。

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