
小規模ウエディングにおける音楽の価値
みなさん、こんにちは!
9月になりましたがお元気でしょうか。久しぶりの更新になってしまいすみません!
緊急事態宣言の延長に伴い、9月に入っても結婚式の日延べが相次いでいる会場も多いのではないでしょうか。
首都圏を中心にアルコールの提供ができない今の披露宴の中、「披露宴=祝いの場=酒宴」という、これまで当たり前だった考え方にも変化が生じています。
ドリンクに関して言えば、例えばノンアルコールのレパートリーを豊富に揃える、各会場の特性を活かした「らしさ」のあるドリンクの開発、提供など工夫している会場が多い様です。
「これができない。。。」とネガティブに捉えるのではなく、「こんなこともできますよ」と逆に提案の幅を広げるチャンスでもあり、ウエディングに携わる人は今その資質が求められているのかもしれません。
こういった変化への対応はドリンクだけではなく、私が直接携わる披露宴の演出においても同じで、披露宴の音楽演出においてもそうだと思います。
日延べ前には、多くのゲストを招いて、余興などの演出で盛大な披露宴を開催する予定が、小規模で親族や親しい友人のみの食事会を中心としたものに変更している披露宴が多い中、会場の雰囲気を作る上で大きな要素となる音楽(BGM)はそのままで良いのか、と私は思っています。
披露宴の音楽においても、おふたりの真意をしっかりヒアリングし、提案する力が今求められていると思います。
親族のみの小規模な食事会がメインの披露宴の場合、よりアットホームな和やかな雰囲気を披露宴のイメージとして持たれているおふたりが多い様に感じます。その場合は、BGMも当然ながらそのような雰囲気に適した音楽の選曲がより適していると言えます。
例えば、この「アットホーム」という言葉一つとっても、そこに込められた想いはカップルによって異なる場合があります。だからこそ、先にも書いた通り、おふたりの真意をしっかりヒアリングし、音楽によってできる演出と効果をしっかりおふたりにお伝えすることが大切であると考えています。
各シーンに込めたおふたりの想いやストーリーを意識して選曲すると演出効果も高まり、より感動が生まれるものです。音楽にはそんな不思議な力がある、私はそのように信じています。
投稿者プロフィール

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Ryosuke Sawachika
ウエディングサウンドコーディネーター / ブライダル専門学校講師 / 作曲家
明治学院大学文学部芸術学科卒業(音楽学専攻)
音楽活動や作曲活動を経て、東京、横浜エリアを中心にホテル・ウエディングの音響担当として勤務。
2020年9月、一般社団法人ウエディングミュージックコンサルタンツ協会(wmca)主催
「ウエディングミュージックアドバイザー」の認定資格を取得。
披露宴のサウンド・コーディネーターとして活動中。
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