ウエディングミュージック全般
大人気ドラマ『silent』から感じるBGMの効果

大人気ドラマ『silent』から感じるBGMの効果

12月22日に最終回を迎えたドラマ『silent』


silent -ディレクターズカット版- Blu-ray BOX(Tower Records)

芸能人でもファンを公言する方が多く、配信サイトのTVerの再生回数の最高記録更新やツイッターのトレンドランキングで上位を独占するなど、記録ずくめで多くの反響があった作品でしたね。

川口春奈が演じる青羽紬と、難病のため聴力をほとんど失った目黒蓮(Snow Man)演じる佐倉想の切なくも温かい恋愛物語。音楽好きというお互いの趣味も通じ合い、仲を深めて恋に落ちるも、高校卒業後に突然と別れを告げて姿を消してしまいます。そして8年ぶりに再会したふたりは、音のない世界で出会ったふたり。

このドラマの特徴の1つとして、手話やスマホで会話を交わすシーンは無音であることが多かったことです。ドラマや映画において、BGMがなく会話や周囲の雑音だけというシーンはよくあることですが、会話もなく周囲の雑音もほとんどなく、スマホの画面や手話のみの無音のシーンというのは、特に印象に残りました。

音がない無音のシーンというのは、視聴者をドラマの世界にグッと引き寄せる上で非常に効果的でしたし、良い緊張感も生まれます。そんななかでシーンの描写に合った音楽が途中からそっと入ってくることで、音楽がまるで空気のように自然に、そしてそのシーンを構成する必要不可欠な要素として、存在していることがわかりました。

また、得田真裕さんの音楽も、ドラマや映画、アニメなど多くの劇伴音楽(サウンド・トラック)を手掛けているだけあって、とても素敵でしたね。


フジテレビ系ドラマ「silent」オリジナルサウンドトラック

披露宴においては、入場や退場、ケーキ入刀などのシーンはもちろんのこと、お食事や歓談中にも何かしらの音楽が流れていますが、シーンによっては無音の方が良いということもあります。本日は披露宴における無音のシーンと無音の効果についてお話ししたいと思います。

披露宴における一般的な無音のシーンとしては、

  1. 開演の辞
  2. ウエルカムスピーチ
  3. 主賓祝辞
  4. 乾杯前の祝辞
  5. 両家代表謝辞

です。

無音による効果として1つには、緊張感の演出があり、無音にすることでゲストの注意を引くことが期待されます。また前後のシーンにおけるメリハリをつけることができます。

たえず音楽が流れていると、シーンが切り替わる時に、良くも悪くもその前のシーンの雰囲気や余韻が残ります。直前のシーンの印象を良い意味で一度リセットして、仕切り直す際に、音をなくすというのは非常に効果的です。また上記にあげた無音のシーンというのは、大事な人、立場が上の人からのお言葉が述べられるシーンであったり、新郎新婦のおふたり自身からゲストの皆様に届けたい言葉を述べるシーンですので、良い緊張感のなか、しっかりと話を聞いてもらうという意味でも無音にすることが多いです。

もちろん披露宴においても様々なカタチがあるように、考え方や価値観というのは時代によって変わるもの。

挨拶の時に無音にするという考えは少々古いのでは、というご意見もあったり、実際に話す側の立場からすると無音よりも何かしらBGMが流れている方が話しやすいという場合もあります。

ですので、何が正解というのがあるわけではありません。それは作りたい披露宴の雰囲気によって選択は変わってくると思いますし、このブログでは再三にわたりお伝えしているように『BGMはメッセージ』ですから、音を入れることも、そしてまた音を入れないことも届けたいメッセージになるわけです。

その上で、今回のドラマ『silent』を観て、改めて「無音」の効果について意識することができたのでご紹介させていただきました。


silent -ディレクターズカット版- Blu-ray BOX(Tower Records)

ドラマ『silent -ディレクターズカット版-』Blu-ray&DVD BOXが2023年8月25日発売|タワレコ先着特典「キービジュアルクリアファイル(黄色)」&購入先着特典「ロゴアクリルキーホルダー」|オンライン期間限定ポイント15%還元

 


silentシナリオブック完全版(Tower Records)

■放送されなかったシーンも含めた完全版の脚本
■名場面を振り返るドラマのハイライトシーン
■脚本家・生方美久×プロデューサー・村瀬健の対談
を収録!

投稿者プロフィール

澤近竜佑
澤近竜佑
Ryosuke Sawachika
ウエディングサウンドコーディネーター / ブライダル専門学校講師 / 作曲家
明治学院大学文学部芸術学科卒業(音楽学専攻)
音楽活動や作曲活動を経て、東京、横浜エリアを中心にホテル・ウエディングの音響担当として勤務。
2020年9月、一般社団法人ウエディングミュージックコンサルタンツ協会(wmca)主催
「ウエディングミュージックアドバイザー」の認定資格を取得。
披露宴のサウンド・コーディネーターとして活動中。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です